お薬手帳なるほどのはなし

2014年 1月 15日 水曜日

お正月はどのように過ごされましたでしょうか。初詣に行ったり、お仕事があったりと皆さま色々ですよね。

年末年始は病院や薬局などもお休みの所が多く、これから医療機関に行こうという方もいらっしゃるかと思います。

今日は医療機関に行く際に役立つお薬手帳 なるほどのはなしです。

以前にもご紹介した お薬手帳2013年5月1日up「おくすり手帳のはなし」)。皆さま活用されてますか?

この お薬手帳は患者様だけに役立つのではありません。お医者さんや薬剤師にも必要な情報を得る大事なツールです。

他にどんなお薬を飲んでいるか聞いても、ほらあの白くて丸いやつ」と言われる。

薬は白くて丸いのが多いんです。たまに赤い と言われて、これですかと聞いても実は粒が赤いんじゃなくて、シートが赤いから赤だと言っていたり。いったい何の薬を飲んでいるんだろう?

他に何も飲んでないですねと何度も確認していたのに、手帳をみたら他にもあれこれ飲んでいる。患者さんいわく「血圧ではこれだけだから、腰痛は関係ないでしょ」

いったいなぜ?!どれも一緒に朝飲んでいるんじゃないのですかー。

お薬の名前を自信を持って言うが念のため「○○(病名)の薬ですね」 と聞いてみた。

やっぱり違った。名前が似てても効果は全然違います。勘違いも多いので気をつけなくちゃ。

薬剤師も手帳で確認することで 患者様の安全を守っています。是非お薬手帳を活用してくださいね。

甘酒のはなし

2014年 1月 1日 水曜日

皆さま明けましておめでとうございます!

 今年もどうぞ宜しくお願い致します

   

今日はお正月にちなみまして甘酒のおはなしです。

私のお気に入りの町、日本橋人形町には『甘酒横丁』と呼ばれる散歩道があります。

明治の初め頃にこの横丁の入り口の南側に甘酒屋があったことから、昔は『甘酒屋横丁』と呼ばれたのがこの道の名前の由来なのだそうですが、こちらの『甘酒横丁』では、の暑い時期にも甘酒を販売していたり、配布するというイベントが行われる事もあります。

「ちょっと待って!甘酒って、寒い時に身体を温めるための飲み物じゃないの???」

と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実はこの甘酒、江戸時代には夏バテ防止の栄養ドリンク剤として飲んでいたのだそうで、俳句の季語では「甘酒」は今でも夏の季語となっています。

また、飲む点滴とも呼ばれる程ミネラルやビタミン等も豊富で、これらの栄養はいわゆる栄養剤としての点滴とほぼ同じ内容であるともされており、その吸収率が非常に高いという特徴もあります。

という事で、今回は甘酒に含まれている成分について。

(お薬と言うよりは栄養のお話になりますが、“点滴”“ドリンク剤”って事で、、、)

甘酒の成分を分析してみると、なんと30種類以上もの体に良い成分が含まれているらしいのです。

即効性のエネルギー源になるブドウ糖

体の形成に欠かせない必須アミノ酸全9種類

エネルギー転換に関わり疲労回復効果があるビタミンB群

汗で失われるナトリウム、マグネシウム、カルシウム等のミネラル。

この他にも、100種類以上の酵素が消化の手助けをしたり、二日酔いの原因である低血糖を予防してくれたりと、甘酒はまるで万能薬!!!

夏に良いというのが納得ですね。

更に、女性にはウレシイ事が!

甘酒の原料となる麹には、美白効果の高いコウジ酸が多く含まれています。麹を扱う職人さんの手が白くて綺麗であることから注目され、化粧品にも使用されるようになったのはご存知の方も多いのではないでしょうか。このコウジ酸にはメラニンの生成を抑制する働きがあり、更にメラニンの生成を促す物質の産生を抑える働きもあります。また、シミの原因となる活性酸素の抑制くすみの原因となる物質の産生を抑える効果もあります。

これは私自身ではまだ試した事はありませんが、甘酒小麦粉を混ぜた甘酒パックも美白に効果的なのだそう。

その他では、食物繊維オリゴ糖なども含まれていて、腸内環境を改善する『ジャパニーズヨーグルト』なんて呼び名も!

甘酒は人によっては毛嫌いされてしまう事もあるようですが、皆さんはどうですか?お好きではない方でもちょっと興味がわいたのではないでしょうか。

最後に。

この甘酒、「酒」の名は付きますが、実際にはアルコール飲料ではなくソフトドリンクです。そのため未成年者でも飲用が許されていますが、原料にもアルコールは含有されていますし、製造過程でアルコールが生成される事もあるため、お酒に弱い方が大量に飲むと酔う可能性もあります!1日にコップ1杯程度が適量とされていますので、飲みすぎにはご注意を!

お薬相談窓口のはなし

2013年 12月 15日 日曜日

今年も残り少なくなってきました。皆さまにとって今年はどんな一年でしたでしょうか

今回は私たちの業務の一つでもありますお薬相談窓口のおはなしです。

 

最近は、薬局で購入できる薬が増えてきましたね。薬局やドラッグストアに行けば、ずらりと並んだ数あるお薬の中から、自分で自由に選べるようになりました。

しかし、中には、いわゆるスイッチOTCなど、効き目も強く、服用に注意が必要なお薬もあります。

この薬の飲み方や使い方は本当に正しいのか?普段自分が服用している薬との飲み合わせは大丈夫なのか?など、疑問に思ったことはありませんか?

お店に薬剤師さんがいれば、直接薬剤師さんに相談して購入することができます。しかし、そうではない場合にはどうしたらいいでしょうか。

実は、「一般の皆様のためのくすり相談窓口」があります。

医薬品医療機器総合機構や日本薬剤師会では、一般消費者の皆様から、医師から処方されたくすりや一般用医薬品(OTC薬)に関する電話での相談を受け付けています。

ほかにも、県薬剤師会または都道府県によるくすり相談窓口が全国にあります

詳しくは以下のURLをクリックしてご覧下さい。

http://www.info.pmda.go.jp/kusuri/soudan.html

 

ご自身のお薬についてわからなくなったり心配になったりした時は、医師や薬剤師に相談してくださいね。

それでは皆さま良いお年を。