目薬のはなし

2013年 5月 15日 水曜日

今年も花粉がたくさん飛んでいたようで、花粉症の方には大変な期間でしたね
私はスギの花粉症ではないのですが、花粉のせいか黄砂のせいか目がショボショボしてしまい、
毎日目薬をさしていました。

ということで、今回は目薬のことについてお話したいと思います

おそらく、お薬の中で皆様に最も身近なものが「目薬」だと思います。
街角にあるドラッグストアを見ると、安いものでは300円程度で売られていて、とても気軽に買えますよね。

用途も疲れ目やドライアイ、花粉症などの目のかゆみと様々なものがあります。
実際、私の筆箱の中にも疲れ目用の目薬が入っています。

さて、ではここで問題です!!

その目薬開封後はいつまで使えるでしょうか?

①3ヶ月くらい
②半年くらい
③箱に書いてある使用期限まで

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気になる正解は・・・

①3ヶ月くらい です!!

この回答は参天製薬さんの回答を引用しています
http://www.santen.co.jp/ja/health/qa/products.jsp

えぇっ!?短い! と思われる方が大半だと思います。

もちろん三か月キッチリで効果が無くなってしまう!なんてことは無のですが、目薬は意外と汚染されやすい薬なのです。
安全に使用するためにこまめに交換するのが望ましいという訳です。
少々もったいない気がしますが、三か月くらい経ったら新しいものと交換するのが良いでしょう。

そのほかに気を付ける点としては、目頭や目尻にくっつけて目薬をさすと、
目ヤニや睫毛などが混入し、汚染の大きな原因となってしまいますので、
目薬をさすときは目から離して使い、目薬の中にフヨフヨ浮いているものが無いか確認すると良いでしょう!!
とっても身近な目薬ですが、意外と気を付けた方が良いことも多いんですね。

また、一部の目薬には「一回使い切りタイプ」があります。
頻繁に使うことが無い方は、こっちの方が安全で、
なおかつお得かもしれませんね

使用期限で思い出しましたが、
歯ブラシも一ヶ月おきに変えた方が良いそうです。

気をつけなくちゃなぁ

おくすり手帳のはなし

2013年 5月 1日 水曜日

皆さん「おくすり手帳」というものをご存知ですか?

おくすり手帳とは、処方されたおくすりの名前や飲む量、回数などの記録できる手帳です。 この記録があると、医師・歯科医師や薬剤師が、どのようなおくすりをどのくらいの期間使っているのか、 同じおくすりが重なっていないか、また飲み合わせ等についての確認することができます。

東日本大震災ではおくすり手帳がとても活躍しました。
津波被害などにより病院や薬局のカルテなどの情報が見られなくなってしまい、患者さんにお渡ししていた薬を把握できなくなってしまったことがあったそうです。
その中、おくすり手帳の活用により、スムーズにまた適切に薬のお渡しや、適切に治療が行われたと聞きました。

皆さんも一度は調剤薬局で作ってもらったり、「お作りしませんか?」とお勧めされたりしたことはあると思います。 とは言ってもおくすり手帳を持っていても病院に行く際よく忘れてしまうという方は多いのではないでしょうか??
それだとせっかくのおくすり手帳が台無しになってしまします

私は前職で調剤薬局に働いていたのですが、おくすり手帳を忘れないために色々と工夫されている患者さんが何人かいらっしゃったので紹介しようと思います

財布に入るサイズのメモ帳をおくすり手帳にされていました。
→これだと常に持ち歩けますよね。

ご自身でブックカバーを取り付けて、診察券や保険証を入れられるようにされていました。
→病院に行く時は必ず診察券や保険証を持っていくので、おくすり手帳に保管していると忘れることが少なくなったそうです。

小児科の患者さんでは、多くのお母様が母子手帳と一緒にポーチに入れて保管されていました。
→お子様がまだ小さい場合は、母子手帳を持ち歩くことが多いと思うので忘れ防止になりますね。

おくすり手帳にお子様の症状を細かく記載して先生にしっかり相談できるようにアレンジされているお母様もいらっしゃいました。
→お薬の記録だけではなく症状の記録を新たに用途に加えることでおくすり手帳をより身近に使えるのではないでしょうか。

このように少し工夫してみるだけでおくすり手帳を忘れることは少なくなると思います。
是非ご自身で様々な工夫をしていただきより良い治療につなげていってください

禁煙のはなし

2013年 4月 15日 月曜日

「若い妊婦 喫煙率高く 24歳以下1割
24歳以下の妊婦は10人に1人が妊娠判明後もたばこを吸い続け、この年代の妊婦のパートナー男性も6割以上が喫煙していることが、
環境省の大規模調査でわかりました。(産経新聞 朝刊 2013/02/04)」

禁煙ブームの時代なのに残念な話です
若い人にはやはりタバコがカッコ良く見えてしまうのでしょうか。
タバコを吸っている妊婦さんでは赤ちゃんの低体重や早産などのリスクが高まると言うのに・・・。

お酒は適量であれば良い面もありますが、タバコに関しては良いところが見当たりません。
COPD、癌、脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化、高血圧・・・いろんな病気のリスク要因になるし、
財布は軽くなるし、肌のハリがなくなって目じり、口周りのしわも増えるし・・・
そして何より、他人への影響!!吸ってる本人がダメージを受けるのは自業自得ですが、周りにも迷惑がかかってしまいます。
夫の喫煙でタバコを吸わない妻が肺がんになるリスクは2倍だとか

タバコが健康に悪影響であるという事はすでによく知られていると思います。
そして最近では禁煙したいと思っている喫煙者も増えてきています。それなのになかなかやめられないのはどうしてなのでしょうか!?

実はタバコの煙に含まれるニコチンは麻薬にも劣らない依存性を持つ薬物なんです!!

参考までに・・・

☆各使用者のなかで依存症になる人の割合
ニコチン>ヘロイン>コカイン>アルコール>カフェイン
☆依存症になった人での禁断症状の強さ
アルコール>ヘロイン>ニコチン>コカイン>カフェイン
☆依存症になった人でのやめることの難しさ
(アルコール=コカイン=ヘロイン=ニコチン)>カフェイン

といわれています。

つまり意思はあるもののこの依存性のためになかなかやめられないという方が多いのです。

そんな方のために朗報!!

タバコをやめるにはいろいろな方法がありますが、その1つとして、禁煙外来に行って治療するという選択肢があります。
条件がありますが保険も使えます。
1人で頑張るのも良いことですが、お医者さんのアドバイスを受けながら禁煙するのも禁煙の近道になるかもしれないですね。

自分のためにも、自分の周りの大切な人のためにも
この春、体にイイコト始めてみませんか